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第42回人工心臓と補助循環懇話会学術集会
当番世話人:巽 英介
(国立循環器病研究センター研究所 人工臓器部)

 このたび、第42回人工心臓と補助循環懇話会学術集会を、2014年3月7日(金)から8日(土)にかけて、新潟県湯沢町のNASPAニューオータニにて開催させていただくことになりました。

 歴史と伝統ある本会は、1971年(昭和46年)に第1回が開催されてから今回で実に42回目となります。その間、研究者、臨床医、コメディカル、企業関係者など、人工心臓と補助循環の研究開発・臨床応用に携わる様々な立場の人たちが集まり、杯を交わして親睦を深め、本音で熱い議論を交わしてきました。私自身も、昭和62年の第15回からほぼ毎回参加させて頂き、その度に充実した時間を過ごさせて頂きました。今年湯沢で開催させて頂くことに決めた大きな理由の1つは、人工心臓や補助循環について殆ど何も知らなかった27年前の私が、初めて参加した第15回の懇話会が開かれたのが、実はこの湯沢であったということです(代表世話人:渥美先生)。普通の学会とは一味も二味も違うこの会に参加して思い切り刺激を受けた私は、以後この分野に関わり続けてきました。今回、自分の原点になったとも言えるこの懇話会を、27年前と同じ湯沢の地で開催させて頂くことになり、とても感慨深くまた光栄に思っております。

 さて、今回のテーマは「イノベーションが開く人工心臓・補助循環の新時代」とさせて頂きました。普通の臨床医だった私がこの懇話会で最初に学んだことは、医療現場で用いられる先進医療機器の開発の根底には、実は臨床を見据えた斬新で独創的な発想とその実現を裏打ちする先端技術の存在、そしてその技術を生み出した研究開発の積み重ねがあるということでした。臨床現場では今目の前にいる患者さんを救うための先進機器を必要としている訳ですが、研究者はそれを十分に理解しながらも独自の視座に立ち、何年も、時には何十年もかけて1つの技術を確立し1つの装置の開発に取り組みます。その結果イノベーションが生み出されて、治療のパラダイムシフトがもたらされる・・・人工心臓と補助循環は、今まさにそんな段階に差しかかっているのではないでしょうか。今回のテーマには、そのような意味が込められています。そしてこの懇話会は、それぞれ異なる立場にありながら、しかし「人工心臓・補助循環の新時代」の扉を開くという同じ目標と同じ使命感をもった人たちが1カ所に集まって、本音で語り合って理解を深める、そのための絶好の機会であると思います。今回も、皆さま方のご協力を仰ぎながら是非ともそのような会にしたいと考えておりますので、白熱の討議をどうぞよろしくお願い致します。

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